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ライジング福岡 石谷聡

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【shape your imagination】

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石谷聡/ライジング福岡

 

bjリーグ西地区で4位と上位に位置するライジング福岡(12月11日現在)。

リーグ初年度のドラフト一位指名選手である仲西淳選手や高校・大学バ
スケット界で日本バスケ界を賑わせた竹野明倫選手の存在が有名である
が、地元の福岡県田川郡福智山町である#24石谷聡選手の活躍に注目が
集まっている。


177㎝・73㎏と小柄な身体ながら、大柄な外国人選手が揃うbjリーグの
中でも16試合を終えて約19分の平均出場時間を獲得。果敢にゴールに攻
め込んで平均得点5得点2アシストと、安定したスタッツを残しチームに
勢いと勝利をもたらしている選手である。


そんな石谷選手も、華やかなドラフト会議を経てライジング福岡に入団
した選手ではなく、当初は練習生として、ドラフト外で契約をした選手
であった。練習生契約からプロ契約へ。そして、12月1日の大阪エヴェッサ
戦からはスターティングメンバーとしても出場する機会も増えてきた石谷
選手の活動の軌跡を追った。


・・・・・・


◇バスケットとの出会い

福岡県のほぼ中央部に位置する田川郡方城町町(現福智町)で生まれ
育った石谷は、両親がバスケットをしている中で幼少期を過ごす。そし
て父親がコーチを務めるミニバスケットボールチームでバスケットボール
を始める。姉もバスケットボールをやっていた影響も大きいという。当
時、日本ではプロバスケットボールリーグが存在しない時代だ。日本か
ら海を超えて開催されているNBAの放送を観戦しながら過ごす日々が続く。

また、プロ野球の人気球団、福岡ダイエーホークス(現ソフトバンクホーク
ス)の試合観戦などを通じてプロスポーツの世界の魅力や凄さを体感。自分
が愛し、取り組む競技とは種目こそ違えども、自分自身の夢としてプロのバ
スケットボール選手になる事を夢見るようになる。

 

◇中学、高校への進学

方城中学校に進学後、福岡県の強豪である中村三陽高校に進学をした福岡大学
付属大濠高校、福岡第一高校などの強豪高校がひしめく中、石谷は高校二年生
時に主力メンバーの一人としてIH初出場を果たす。結果は一回戦で茨城県代表
の霞ヶ浦高校に敗戦となるが、IH出場を決めるなどに味わった怪我の苦悩や、
周囲のサポートを経て、戦列に復帰。IH初出場という偉業を成し遂げるまでの
経験が石谷をさらにプロという存在という高みを目指す契機となる。


「インターハイ出場が決まった瞬間は本当に嬉しい一心でした。インターハイ
予選前は練習中や試合中に何度も怪我をしてしまい気持ちが落ち込んでしまい
ました。

そんな時にチームメイト、そして家族に支えて貰い、辛い時期を乗り越えイン
ターハイの切符を勝ち取ることが出来たのだと思います。

周囲に支えられた時期が長かったので、自分も夢や希望を与えられるプロとい
う存在になれることを夢見ていました。」

 

◇地元である福岡大学への進学

地元である福岡大学へ進学をした石谷は、さらに練習に励むようになる。石谷
を良く知る福岡大学の後輩である河本選手(福岡大学→曙ブレーキ工業/2012全
日本実業団選手権準優勝、2013天皇杯出場決定)によると

「バスケになると厳しくあつくなる場面もあり、負けず嫌いの性格があのジャス
ティスさを生み出しているのだと思います。トレーニングに関しても、全体練習
後現ライジング福岡のトレーナーの方が経営しているアスリート専用ジムにて身
体造りをしていました。また、シューティングの量も格段に他の選手より多く、
模範になる選手とはこの人の事を言うんだなと当時から感じていました。」とい
う。
 
屈強な外国人選手が数多くいるbjリーグでも果敢にゴールに向かうプレイで評価
をされているが「九州のリバウンドランキングにもランクインする程リバウンド
に絡んでいました」(同)という片鱗が学生時代から垣間見える。


チームメイトも認める練習の成果が結実し、九州地区の大学選手権では最優秀選
手賞を獲得する。


 
 
◇練習生、その後、プロ選手としてのキャリアをスタート

九州大学リーグでのMVP、そしてインカレ出場と大学バスケットでのキャリアを終
えた石谷は「バスケが好きな気持ちと、もっと上手くなりたいという気持ちが絶え
ず有った。他のプレーヤーに負けたくない気持ち、そして絶対にプロの舞台で活躍
してやるという決意、その一心」という理由で、子供の頃に憧れたプロの舞台への
挑戦を決める。


 
ドラフトでの指名とチームとの契約を望んだが、そこまでの評価には至らずにドラ
フト外、練習生での契約となる。そこからのプロ契約を勝ち取るまでの心構えとし
て本人は

「どれだけバスケットに情熱をもって取り組むことができるか。そして自分を信じ
きること」

と語るが、当時の石谷の練習風景を見ていた河本によると

「練習生時代の石谷さんの練習量は、すごいものだったと思います。ライジング福
岡のチーム練習の後に福岡大学の練習に参加。その後にウェイトトレーニングをし
ケアを毎日繰り返していた」と一心不乱にバスケットに取り組む姿を同じ大学の後
輩は目にしている。「自分を信じきること」と自身の成功の要因を言い切る姿の裏
側にある実直な取り組みを物語るエピソードである。

 

◇プロの選手として


晴れてプロ契約を結んだあとには、「石谷こそ世の人たちに知ってもらいたい存在で
す。トライアウトから入団し、支配下登録選手に這い上がり、昨年から頭格を表し、今
年はスタートメンバーと遜色がない活躍です。彼こそ、多くのジュニア世代の目指す先
だとも思います。」

と球団関係者も語るほどの活躍を見せる。

幼少の頃に憧れ、大学卒業時に誓った「絶対にプロの舞台で活躍する」という明確で力
強い目標の名のもとにコツコツとトレーニングを積み重ねて、チームの中での役割を増
やしていった。
 

 

◇自身のプレイの見所、ライジング福岡の魅力とは


現在、日本バスケットボール連盟には70万人近い競技者が登録をし、競技登録をしてい
ない愛好家も数多くいる。プロ野球やJリーグ以外の他のプロスポーツ、及び国内トップ
リーグと同様に、競技をしている人間が競技場に足を運びにくい事が指摘されている。


そのような状況を踏まえ、石谷にライジング福岡の魅力を尋ねると
 
「外国人選手や大きいサイズの選手が多い中、自分のような小さいサイズの選手が果敢に
向かっていく姿から、小さいサイズの選手でも活躍できるということを見てもらいたい
し、知ってもらいたい。

チームとしても、外国籍選手たちだけでなく、日本人選手たち、それも決して大きくは
ないサイズの選手たちも活躍する、全員で攻撃し、全員で守る、全員バスケットを試合
会場で体感して欲しい」

 
という回答が返ってくる。1月23日にオールスターを控えているbjリーグ、レギュラーシ
ーズンは、まだ折り返し地点にも達していない。年を追うごと、日を追うごとにチーム内
での活躍の舞台を増やしている石谷の活躍に注目したい。

 

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