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米軍横田基地にてコーチングセミナーを開催しました。

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【WBSAコーチングセミナー実施】

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6/21(土)、東京都福生市にある米軍横田基地内のセミナールームにて、WSBA
(World Star basketball Academy)のHCであるMark Burton氏によるコーチン
グセミナーが開催されました。

 

今回の企画は、2014年6月末をもって、日本を離れて、米軍基地内の仕事でユタへの
異動が決まっている為、日本滞在中に、一人でも多くのコーチに自身のコーチング哲
学を伝える事、そして、その上で、コミュニケーションを取る事を主たる目的として
います。

 

 

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■The Problem


ミニバスから高校生まで各カテゴリーの指導者、コーチングを勉強する大学院の
学生や、バスケットボールの指導を生業とされているプロコーチら、多種多様な
コーチが集まりました。


講義のテーマは、「The Problem」・「The solution」・「The next level」。
問題提起、解決策の提案、そして日本バスケットが次のステージへ進むため、日米
の両面を知る立場からの提言が中心となりました。

一番の問題提起は日本人バスケットボール選手の「輪の外に出ようとしない精神性
(及び、そのような文化)」であると指摘。

チームの輪とは、日本人の誇るべき文化の一つである「和」であり、チーム全体の価
値観であり、集団での文化、ゲームの中での基本的なルールを指します。

勿論、集団で行う競技なので、基本的なルール、規則を守る事は求められますが、集
団の規則やルールを守っていれば、それでいいのかというと、それでは足りません。組
織の中で自分の個性を発揮する必要もありますし、高い目標を掲げるのであれば、リス
クを冒してでも自分の意見を主張する、輪から逸脱する行動を取る事が求められます。

もっと単純に言えば、チームで共通のドリルをやっている際に「断トツに上手くなって
やろう!」という野心や「(教わっている基礎スキルを応用して)誰も出来ないような
プレイをやってみよう!」という考えを持ち、「新しいスキル」「組織から逸脱した存
在になる事」に挑戦する選手が少ないとの指摘がありました。

 

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■これでは、誰も芸術家になれない

そして、これには、多くの場合、指導者の側に問題があるのでは、と、Mark氏の熱弁は続
きます。輪から逸脱したアクションは、それが成功した先に、非常に素晴らしい成長が存
在していたとしても、時として、既存のチームの和を乱す行為にも繋がる。

一般的には、チームの輪から出ようとすると、「規律やルールの重要性」を説き、輪の中
に戻そうとするコーチングが多い。チームを運営するには、部活動と言う日本特有のバス
ケットボール競技環境の中にあり、日本のコーチには、様々なプレッシャーや外的な要因
が存在している事も理解しているつもりである。

規律を学び、創造性よりも確実性を重視したプレイの積み重ねで学ぶ事もあるのだろうけ
ど、確信を持って言える事として、「これでは、誰も芸術家にはなれない」と警鐘を鳴ら
します。日本のバスケットボールを数多く見てきて、レベルの高いチームに出会う事も多
かったけど、「まるで、クッキーメーカーのように」同じスタイル、同じスキルが多かった
事も違和感の一つであるようです。

 

米国では、勿論、基本的な原理原則を遵守した上で「いかに輪から突き抜けた存在になれるか」
をテーマに選手は考えを巡らし、コーチも、突き抜けた選手を育成する事に主眼を置くケース
が多いと言います。少なくとも、Mark氏自身は、突き抜けた選手を育て、その選手が、チーム
の輪を引き上げるようなコーチングが理想形の一つだと語ります。輪から逸脱する選手が持つ
デメリットや混乱も受け入れつつ、それを許容する事で、組織の器、そのものを大きくしよう
とする指導哲学です。(下図参照)

 

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■NBA選手になれなかった時の準備

 

また、「大きな夢を持つ選手」へのコーチとしての接し方についても一つの考え方を提示してく
れました。NBA選手になりたいと夢を掲げる選手がいたとする。例えば、Mark氏の御子息(15歳)
もその一人で、毎日、個人ワークアウトの練習を、Mark氏の指導の下で行っているようです。
その夢に対して必要と思われる練習ドリルや、専門のトレーナーとのトレーニングセッションを
設ける事と同時に、夢が叶わなかった時の為に必要となる学業や知識、選択肢についても十分に
本人と話をしたうえで、NBA挑戦への夢を全力でサポートされています。

 

これは一例ですが、場合によっては、大きな夢を掲げた場合、その実現可能性の低さと、夢を追う
事のリスクを危惧するあまり、本人に、よりよい選択をしてもらいたいという大人の配慮から
「挑戦する事を諦めるよう」に諭すケースもあるのではないでしょうか。このテーマの可否につ
いて、どちらが正しいかについては議論が尽きず、永久に答えが出ないテーマかもしれませんが、
Mark氏の方針は一つの回答にも成り得ると感じました。

また、他の参加者の中でも、腑に落ちるような表情をした方が多かったのも印象的です。

 


上記のレポートは、勿論、講義の全ての内容ではなく、あくまでも一部でしかありませんが、日米
の両面を知り、日本の選手へ幅広い選択肢を与えようと考えるMark氏らしい講義となりました。


■エキシビジョンマッチ


講義終了後には、エキシビジョンマッチとして、Mark氏がコーチを務める「横田ウォーリアーズ」
と埼玉県クラブ連盟に所属する「宮城クラブ」によるエキシビジョンマッチも開催。この2日後に
Mark氏は日本を旅立つ事が決まっている事もあってか、コートサイドには大勢の関係者が集い、両
者の試合を観戦されていました。日本のバスケットを体現するような宮城クラブの運動量豊富な
バスケットに対し、強靭な肉体と高さを武器に襲い掛かる横田ウォーリアーズ。両者の長所や、違いが
如実に現れ、とても白熱した試合となりました。

コートサイドの歓声には、これまで、様々なバスケットボールクリニックのオーガナイザーや、チーム
のHC、日米の若い選手のパーソナルトレーナーとして日本国内でも様々なジャンルやカテゴリーを通じて
バスケットボール振興に尽力されてきたMark氏の歴史が垣間見える瞬間となりました。


今後、ユタへ異動後、どのようなホームステイプログラムがあるのか、バスケットボールキャンプ
へ参加する機会があるのか、高校/大学への留学サポートなど、WSBAの事業が具体化されていきます。

日本、そして米国の子供を中心に、一つでも多く成長や国際交流の機会の提供する事や、日本の
野心溢れる選手が海外挑戦を志す際に、米国挑戦への選択肢の一つになろうと活動されている
WSBAの活動にご注目下さい。

http://wsbacademy.wix.com/official

 

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