米軍基地内のジュニアチームとの交流試合(試合後の感想など)

【米軍基地内のジュニアチームとの国際交流試合】

 

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株式会社UPSETと日米の懸け橋になる事を目的として活動している
バスケットボールアカデミーWSBAが手掛けるプチ国際交流事業。

WSBAの代表でもあるMark Burton氏との縁で、米軍 横田基地内の
バスケットボールコミニティと日本各地のバスケットボール
との交流を進めています。

一つは、島国である日本では海外の文化や、海外の
バスケットボールを体感できる機会が少ない事。世界選手権や、
NBA、オリンピックなどを観ている方には感じていると思います。

同じバスケットボールという競技でも、各国の身体特性や競技へ
のアプローチ、それに由来する指導哲学によってプレイスタイル
は大きく異なります。

 

トップレベル以外でも異文化を経験できる機会の一つに

代表チームに選ばれる選手は若年層の世代から世代別代表にも
選ばれ、海外遠征や国際大会を経験しています。ですが、各世
代の上位層以外は、国際経験を積みにくい環境であるのも現状です。


弊社が行うプロジェクトは規模としては小さいですが、一人でも
多くの選手に、自分達とは異なる環境、人種、指導哲学の元で
育った選手と対戦する機会を創出し、バスケットボールの違いを
体感して頂く事を目的としています。


もう一つは、母国を離れて、異国で暮らす横田基地内のバスケット
コミニティの人々の想いでした。元々の交流を持つコーチや選手同士
の絶対数が少ないことに加え、バスケットボールスタイルの違いや
細かなルールの違いも有り、対戦に興味を持つ日本人チームとの
マッチングも難しい現状もあるようです。

ならば、弊社、及び、WSBAを通じて、異国との対戦に意義やモチ
ベーションを持っている日本チームを探し、中継を行う事で、日米の
懸け橋の一つになろうと考えています。

 

現実的な確率論として、バスケットボール選手になれる人は、驚くほど、少ない


そして、勿論、バスケットボールを通じて将来に役立つかもしれない
様々な人生経験を積んで頂く事も理由の一つです。日米両国間の
歴史にも関わりますが、日本に米軍基地が存在する理由や存在意義、
そして、母国を離れ、そこで暮らす人々とバスケットボールを通じて
コミュニケーションを取る事で、普段の生活では考えないような
新しい疑問、自国について深く考える機会にもなって頂ければ幸い
です。

ハードルの代表選手として3大会連続で五輪に出場した為末大選手の
コラム

http://www.huffingtonpost.jp/dai-tamesue-x-aera-hakunetsu-web/dream_b_5939132.html

でも話題になっておりますが、NCAA(全米大学体育協会)ではアメリ
カの高校生でバスケットボールをしている人のうち、プロのバスケット
ボール選手になる確率は0.03%という統計の数字をだし、全米選手権中
のテレビCMで放映をしています。

スポーツに熱中するあまり、スポーツで人生の様々な機会や選択肢を
失わないようにする為の問題提起です。

夢の無い話かもしれませんが、バスケットの母国のアメリカに比べ、
その確率は日本ではさらに低いと思われます。勿論、難しいからこそ、
それを目指すことに意義もあるのかもしれませんが、例えば、バスケ
ットボールの競技力の向上を目指す過程で、将来の人生の糧になる
様々な人生経験を積み、コミュニケーション能力などを向上させる
機会を提供できれば、意義のある事であると考えます。


横田基地内で活動する同世代のバスケットボールチームとの対戦が、
日本の将来を担う青少年の貴重な機会になる事を祈り、企画させて
頂きました。

 

小田原市で活動するジュニアクラブチームRising-K

今回、横田基地のジュニアバスケットボールチームSurgeとの交流戦
に挑んだのは神奈川県小田原市で中学生年代のバスケットボール
チームとして活動する「Rising-K」です。

 

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Rising-Kとは、U12、U15の個人スキルの向上を目的としたチーム
であり、

・プロ選手を育てる
・小学生から中学生までの一貫指導
・勝利至上主義では無く育成主義
・中学の部活動との住み分け
(サッカーのクラブチームを理想)

を理念として活動されています。「なによりバスケ好き!」と語る
代表者である草柳さんは、クラブの将来像として

・地域でのRisingの認知度UP
・バスケを通じて地域貢献&指導者の育成(若い指導者)

を掲げ、活動をされています。人口や優秀な人材が集まる横浜市や川崎市に
比べ、小田原市はバスケットボールの育成では、まだまだ遅れを取っている
現状に対しても、従来の指導方法、チーム形態とは異なる形でのアプローチを
取る事で、バスケットボールの指導環境の構築について新しい環境を作る事に
取り組まれています。


横田基地との交流試合当日には、選手、及び、チームのスタッフ以外にも
父兄や、選手の祖父母の方も参加。大人数での参加が非常に印象に
残りました。

「横田基地とのゲームが決定後、第一声に「よっしゃ!!」「やった!!」
と素直にみんな喜んでくれました。特に、部活動に入っていない子は部活
では体験出来ない事だったので本当に喜んでました。Risingに入って良かった
と言ってくれた事が嬉しかったです。保護者の方も、練習のお迎えの際に観戦
希望の申し出を連絡を下さり、祖父祖母も観戦希望の連絡があり、とても盛り
上がっている様子が伝わってきました」


試合に挑むまでのプロセスについては、育成を重視しているチームという
事も有り、特別な練習はせずに、普段通りに将来的にバスケットボールに
必要となるスキルの重ね、試合当日を迎えます。

 

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「基地での体育館は土足で体育館内に入れる所が一番驚きます!! 頭上には電
光掲示板があり、コートサイドには応援できる観客席もあることに日本との違い
を感じました。観客席もスポーツを観る文化、観て楽しんでるなって感じました。
ナイスプレーには歓声があがることもあり、選手達はやりがいがあったと思います。

また、基地の子供たちのプレイスタイルはは個人スキルが中心でした。小さい子の
ドリブルスキルやリズム感は日本人にはない独特なリズム感で見てて驚きと感心さ
せられました。」


試合の結果としては、49-31でRising-Kの勝利となりましたが、勝利以外にも、
特異な環境で異文化を学び、様々な経験を積んだことが選手にとっては今後の
糧となった模様です。


「試合中に相手チームのタイムアウトの時に選手の1人が「やべ、面白い!!」
と声を掛けてきたのが印象的です。Rising-Kには部活を経験している選手も、
経験していない選手もおりますが、部活動引退後は大勢の前での試合する事があ
まりないので、そして、観客席には日本人と外国人の両方がいる状況は中々経験
できない事もあり、選手からは「凄く楽しかった」という声があがりました。

また、英語を話せるようになりたいと意欲を持つ選手も出て、学校の英語の授業
とは異なる経験になったようです。次回以降、再戦の機会があれば、は子供達同士
が友達になってメールアドレス交換や、LINEなどを通じてお互い交流出来るよう
になると嬉しいです。」

 

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今後も、UPSETは、WSBAやコーディネーターのTOSHIさんらと協力し、日米の交流を
通じ、様々な機会を創出していきたいと考えております。


是非、今後とも、宜しくお願い致します。

 

RISING-Kの活動は、こちらより。個人スキル向上の練習ドリルなどが公開されています。

https://www.facebook.com/pages/Rising-k/292126654255648?ref=ts&fref=ts


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本件に関する問い合わせ先

UPSET 片岡
kataoka@upset-emg.com
070502409827

 

 

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