吹浦クラブ(山形県) -制作事例、及びチーム紹介-

【吹浦クラブ(山形県/フルオーダー昇華リバーシブル)】

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弊社でウェア制作をして頂いているチームの中から、印象的な活動をされているチームの紹介です。

吹浦クラブ(山形県クラブ連盟所属)

(制作アイテム:フルオーダー昇華リバーシブル)
山形県飽海郡遊佐町内にある吹浦という地域を本拠地とする社会人クラブチーム。
チーム創立は約50年前に遡る。50年間の歴史の中では数多くのバスケット競技者がチームに関わり、汗を流してきた。現在、OBを中心として、社会人クラブチームとしては珍しく後援会組織も存在する。チームの県外遠征費用のサポートに加え、県内の大きな大会後にはOBメンバーと現在の選手とでの打ち上げも恒例となっている。
吹浦クラブは、地元地域の温かなサポートに応えようと真摯にバスケットボールに取り組む中で、山形県内の強豪クラブチームとして、常に安定した戦績を残してきた。
それでも、なかなか秋に開催される山形県クラブ選手権で3位以上の戦績を挙げられず、目標とする東北クラブ選手権への出場権を得られずに、チームとしては受難の時期が続いていた昨今であった。2013年は春先の国民体育大会県予選で優勝し、幸先の良いスタートを切るものの、チームとして本番と位置付ける山形県クラブ選手権では3位以上の戦績を挙げられず、上位大会である東北クラブ選手権の出場を逃す。歓喜の瞬間は遠かった。
それでも、自らの目標達成、及び、チームを支え、応援するOB諸兄への気持ちに応えるべく、チームは前進を続ける。最高身長が188センチという小柄な集団であるが、ハードなDFと切り替えの早いオフェンスに磨きをかけ、関東地域への遠征や、県外チームとの交流試合、さらには毎回の練習でチーム作りへ取り組んできた。
■悲願の優勝を遂げた2015年シーズン
2015年シーズン、鍛錬の末に迎えた山形県クラブ選手権では、鬼門であった準決勝で山形ベスラベラ戦をを61-57で勝利すると、決勝戦ではYamagata Kuberaに88-78で勝利。見事、現在の中心メンバーでは初となる山形県クラブ選手権の優勝と、東北クラブ選手権への出場を果たす。
祝勝会では、チームのOBをはじめ、チームスタッフ、選手らが集結し、歓喜の瞬間を分かち合った。東北クラブ選手権で上位に入賞すると、全国クラブ選手権は愛媛県で開催される。苦難を乗り越え、勢いに乗るチームには希望に溢れている。OB各位が、全国大会への出場が決まった瞬間に、愛媛県の試合会場に近い宿を予約すると意気込めば、現役の選手は、自分達のバスケットボールが全国の舞台で何処まで通用するかを確かめるべく、東北クラブ選手権を勝ち抜く事に強い意欲を見せる。
■吹浦地区のバスケットボール振興への貢献
このように、上の世代との交流の温かなエピソードが絶えないチームであるが、次世代との交流も積極的に展開している事もクラブの特徴である。毎年、年始には吹浦小、遊佐中などの吹浦地域出身の高校生や大学生と交流試合を行っており、バスケットボールを通じた世代間の繋がりを創出する中心となっている。
クラブ創設時代のOBらが現存するチームの選手を支え、選手はそれに応えようと社会人バスケットボール競技者として最善を尽くす。同時に、バスケットボールを通じた地域同士の交流を積極的に推進する。社会人バスケットボールクラブチームの存在意義は勝利する事だけではなく、競技の普及にも貢献する事を示してきた。
それでも、何度も挑戦しても打ち破れなかった戦いに、勝ち、栄冠を手に入れた。脈々と受け継がれてきたチームの活動に、今年、新しい歴史が刻まれた。
「目標は全国クラブ選手権です。遊佐町の中にある吹浦という小さな地域で構成されているため、過去に大きな舞台で活躍したメンバーはあまりいません。その為、全国という舞台を経験したいという気持ちがとても強いです。我々の強みは雑草魂。後援会や方々も熱心に応援してくれている為、応援してくれる人達の期待に応えたいという想いもあります。」とはチームの中心選手として活躍する齋藤選手の弁である。
■佐助CUP(代々木第2体育館で、山形県に所縁のあるチームによる交流戦)
吹浦クラブでは、東北地区への遠征のほかに、関東地区への遠征もチームの年間予定に組み込み、チームの強化を図っている。2015年夏には、平日の日中、日本バスケット界の聖地ともいえる代々木第2体育館を貸し切り、吹浦クラブを含む、山形県のバスケチーム、東海大学バスケットボール部Bチームや、関東を活動拠点とするチームを招いた交流戦(佐助カップ)も行われた。
吹浦クラブと東海大学バスケットボールBチームの試合結果としては、84-66で吹浦クラブの勝利。
「吹浦クラブのスタメンは約183~188cmの5人が揃っており、バランスの良いチームでした。クラブチームにしては若い選手が多く、早い展開に対応出来るチームでほぼ同じ身長のためスイッチが可能なためアウトナンバーができにくいと感じました。オフェンスは速攻と遅攻をしっかり使い分けていました。
遅攻の時はドライブからキックアウトパスを受けてのアウトサイドショット、スペーシングの良さ、ミスマッチの使い方これらはお手本にしたいぐらい上手で非常に守りにくい印象をもたされました。社会人チームとの対戦は学生チームにとっても非常に貴重であり、とても良い機会となりました」
とは、東海大学Bチーム 阿蘇学生コーチの弁。日本のバスケットボール界で確固たる存在感を発揮し、日本代表選手も数多く輩出している東海大学バスケ部。志を高く掲げ、練習の質でも、量でも非常に高いレベルを誇る大学である。同大学Bチームも、地区ブロックからの全日本総合選手権への出場を目指して非常に密度の濃い活動をしている。事実、同チームの卒業生から、国内プロリーグや実業団リーグへと辿り着く選手も多い。そのチームにとっても、吹浦クラブとの対戦は勉強になったというので、非常に質の高いバスケットボールを展開している事も見て取れる。
企画をした人物は、吹浦クラブの活動拠点である山形県は遊佐町の吹浦地域にある焼き鳥屋『佐助』の息子であり、現在は関東在住の畠中氏。聞けば、父親の営む焼き鳥屋は、吹浦クラブのOB選手らが、バスケットボールに励んでいたころ、毎回の試合の反省会などで利用していたお店であるようだ。
畠中氏自身、吹浦クラブの歩みに近しい環境で育ったこともあり、関東在住の地の利を生かし、バスケットボールの聖地と呼ばれる代々木第2体育館でプレーする機会を作り出すことで、故郷のバスケットマンへの貢献をしたいと考えての企画であった。
今後は、中学生や高校生などにも幅広く、このような経験を積める場を作りたいと構想中であるとの事。チームの歴史や、人との関わりで様々な競技機会が展開されていく吹浦クラブ。現在、目標である全国クラブ選手権への出場権を獲得すべく、東北クラブ選手権へ向けた練習を重ねている。
<吹浦クラブの年間スケジュール>
・陵北カップ(山形ベスラベナ主催)
※山形県のクラブと高校生の交流大会
・とちおとめCUP(栃木県で開催されている交流戦)
・国体予選(山形県大会)
・スマイルCUP
*宮城YBC主催
・県クラブ選手権
・県オールジャパン選手権
・東北クラブ選手権
・東北オールジャパン選手権
・酒田フェスティバル
*地元の高校生と社会人トーナメント
<代々木第2体育館で行われた交流戦の参加チーム>
【出場team】
・吹浦クラブ (山形県遊佐町)
・NDA STARS (山形県遊佐町)
・東海大学B (東京都)
・SASUKE (千葉県船橋市)
・八幡クラブ (山形県酒田市)
・BISCUIT (埼玉県)

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